
Save the Nomads!プロジェクトは、1995年冬に東チベットを襲った大寒波で被害を受けた遊牧民を救うため、有志により昨年春に活動を開始しました。
皆様からお寄せいただいた支援金は、英国のNGO「チベット・ファウンデーション」とチベットのNGO「チベット発展基金会」を通して、現地で役立てられています。その経過は「現地報告 カルマ・ハーディ氏のザチュカ活動報告」で現地よりの写真とともにお伝えした通りです。
Save the Nomads!プロジェクトからチベット・ファウンデーションへの支援金送金状況は以下の通りです。96年4月11日 43万円(2,577英ポンド)を送金
96年5月28日 40万円(2,403英ポンド)を送金
96年9月24日 56万円(3,223英ポンド)を送金
97年6月27日 23万円(1,200英ポンド)を送金ささやかではありますが、ご支援をいただいた皆様への感謝の気持ちとして、経過報告とともにポストカード(説明はこちら)をお送りいたしました。被災地の方々から英国チベット・ファウンデーションに贈られた「タンカ」(チベットの伝統的表装画)があしらわれています。あらためて、ご支援いただいた皆様に御礼申し上げます。
なお、銀行振り込みでご送金下さった方で、こちらでご住所の確認ができない方がかなりいらっしゃいます。ご住所をお知らせいただければ、ポストカードおよび最終報告をお送りいたします。

チベット東部のザチュカやカンゼでは、95年冬から昨年春にかけて今世紀最悪といわれる大寒波に襲われ、生活の糧である家畜が寒さに耐えきれず死亡する等、遊牧民たちに大きな被害が発生しました。英国チベット・ファウンデーションは遊牧民のおかれた厳しい状況とその支援を呼び掛ける「緊急アピール」をインターネット等で世界に向けて発信し、その情報に接した有志により、本“Save the Nomads!”プロジェクトが発足し、皆様に御支援をお願いしてまいりました。
特段の組織的なバックアップもない有志により開始された本プロジェクトでしたが、望外の御支援を皆様から頂きました。皆様の支援が、今回のチベット・ファウンデーションの遊牧民支援プロジェクトにおいて大きな比重を占めましたことは、チベット・ファウンデーションからの最終報告にも示されております。また、日本以外にも、ヨーロッパ各地の有志やスウェーデン政府のNGO支援金もチベット・ファウンデーションに寄せられました。
この支援金については、チベット・ファウンデーションでは皆様からの支援を直接遊牧民たちに届けるとともに、その使いみちが有効なものであるよう監督するため、ファウンデーションの職員を現地に数回に渡って派遣しています。
1997年2月からはチベット・ファウンデーション職員であるケイト・パターソンを現地に派遣し、被害地域の復興状況や支援の活用状況の視察、さらには今後遊牧民たちが厳しい自然の中で安定した生活を送るための長期的な支援のあり方の検討を行なわせてまいりました。この度、その報告と合わせて、これまでチベットファンデーションが皆様に頂いた支援の最終的な活用状況を御報告いたします。皆様の支援については、チベット・ファウンデーションからの報告にも示されているとおり、寒波の被害を受けた遊牧民の凍傷等の治療や基礎的な食糧・衣服の提供に充てられました。併せて、寒波で生活の糧である家畜を失った遊牧民に対して家畜を購入・提供することもできました。また、現地の衛生水準の向上のためにチベット医学の病院の開設や機器の提供も行うことができました。
これらの支援により、寒波の被害の緊急支援のみならず、今後、チベットの遊牧民たちが伝統的な遊牧生活をいっそう安定的に継続するための貢献につながりましたことを御報告して、本“Save the Nomads!”プロジェクトの最終的な成果報告といたします。本“Save the Nomads!”のチベット東部の寒波被害の支援は、これをもって終了いたしますが、チベット・ファウンデーションでは 単に救援物資を送り届けて終わりとするのではなく、遊牧民たちが、厳しい自然環境の中で伝統的な生活のあり方を今後、一層安定した形で維持するための長期的な観点からの支援を行うこととしています。このために、学校建設や教科書提供といった教育関係の支援や、衛生・教育への支援計画の策定といった支援を継続しているところです。また、家畜の引渡しも継続する計画です。本プロジェクトの担当者に御連絡いただければ資料等を引き続きお送りいたしますので、御一報ください。
また、皆様から多大な支援をいただきながら、フォローアップが遅れたことについておわびいたします。これについては、お聞きおよびのとおり、チベットについては中国政府により外国人の立ち入りが許可されていないところが多く、今回の被災地であるチベット東部も例外ではありません。外国人であるチベット・ファウンデーション職員が現地入りするためには地元政府等の許可取得が必要であり、また、交通・通信基盤も十分でないことから、現地の情報をリアル・タイムで取得することが困難であったことに御理解をいただければ幸いです。(なお、地元政府では、チベット・ファウンデーションの支援活動に大きな感謝と理解を示し、職員の入域に対して便宜を図ってくれるようになっていることを付言いたします。)
Save the Nomads! プロジェクト一同